野外彫刻

4万坪の屋外展示場に350点あまりの現代彫刻を常設展示しています。
主な作品の一部を紹介します。

親指

親指

セザール(セザール・バルダッチーニ)
作家自身の右手親指の型を取り、何段階もの過程を経て正確に拡大された308㌢もの巨大な親指です。大理石のもつ赤や青の模様が血管を思わせる絶妙な効果をもたらしています。
愛のモニュメント

愛のモニュメント

新谷琇紀
それぞれに制作した作品を再構成して作り上げられた、優美で軽やかなモニュメントです。エミリオ・グレコから学んだ官能性に独自のリズミカルな運動表現を加えたことで、より一層の躍動感が伝わってきます。

イリアッド・ジャパン

イリアッド・ジャパン

アレクサンダー・リーバーマン
高さ14㍍、総重量36㌧の巨大彫刻です。イリアッドはホメロスの作とされるトロイアの戦いをうたった叙事詩。直径2㍍を超す円筒とそれを切断した28個のパーツからなるフォルムは、都市の崩壊と
アサフォ・クラ・ノ

アサフォ・クラ・ノ

メルヴィン・エドワーズ
アフリカ系アメリカ人の作者が自身のルーツへの関心などから、度々訪れたアフリカで目にしたアカン族の神聖な儀式が行われる建物に独自の抽象性や彫刻的要素を融合させて制作された作品です。

風塔

風塔

豊福知徳
厚い耐候性鋼の板にうがたれた穴は、作者独特のスタイルです。その穴の連なりは見た目の面白さに加え、物自体ではなく空間こそが実態であるという、虚と実の逆転した新しい空間を提示しています。
作品

作品

エドゥアルド・パオロッツィ
くねくねと曲げられたステンレスの薄板を溶接して制作しています。アメーバを連想させるようなその形から、無機質な金属が作家の手により生命を吹き込まれて、有機体へと変貌しているかのようにも見えます。

ガヴォット

ガヴォット

向井良吉
作者の代表的な作風のひとつ “楽器”シリーズの作品で、管楽器のイメージから作られています。ステンレスと砲金という二つの異なる素材を使い、快活なガヴォットの音色をリズミカルに表現しています。
王と王妃

王と王妃

細川宗英
肉体が風化して、今にも崩れ落ちそうになりながらも互いに寄り添う男女の像。遠くを見つめるまなざしからは、外見とは裏腹に、不滅を切望する生命力をはじめとする人間の力強い内面性が感じられます。

星のコンパス

星のコンパス

新宮晋
美ヶ原高原美術館のために作られたこの作品は、緻密に計算された大小4つの回転体が自在に動き、わずかな風の動きも見逃しません。風を巧みにとりこんで、目に見える動きに変えて、雄大な自然と一体になっています。
波の柱

波の柱

高松次郎
波打ちながら天に向かう1本の柱ですが、見る者が歩を進めるにしたがってうねりに変化が表れます。そして、ある一瞬、波打つのをやめてまっすぐな柱に。作者はこうしたトリックを得意とした作家です。

Manji 2

Manji 2

建畠覚造
この作品は、“卍”(まんじ)をシンボル化した、幾何学的な造型です。ステンレス・スティールの円筒を使い、直線と直角からなる二つの相似した形を組み合わせて構成されています。
のぞみ

のぞみ

清水多嘉示
両手をひざに置いて腰をおとして座り遠くを見つめる女性像。安定した下半身、豊かな上半身からは、清らかで健康的な女性の美しさと内からにじみ出る生命の躍動が瑞々しく爽やかに表現されています。

陶による岩の群れ

陶による岩の群れ

杉浦康益
神奈川県真鶴産の小松石の型をとって制作された25個の同じ形の焼き物の岩の群れです。“自然のものではない石”ですが、まったく違和感がなく、まわりにとけ込んで風景の一部と化しています。
山上のソロ

山上のソロ

中垣克久
大胆にデフォルメされたグランドピアノを前に、右手を大きく上げて気持ちよさそうに演奏するピアニスト。高原のさわやかな風に乗って、涼しげなメロディが一帯に響き渡るような心地よい空間をつくり上げています。

垂直な空間

垂直な空間

へスス・マヤゴイティア
黒い幾何学的な形が角度を変えて積み重なっています。視点を変えることで、さまざまな形態に変化します。作者が観光客として当館を初めて訪れた時に、この作品のプランができたそうです。
シンフォニア

シンフォニア

フリオ・エドゥアルド・ゴヤ
作品を構成する細い線は、爽やかな高原に描かれた絵画のように交響楽団を浮かび上がらせています。作者の制作時には欠かせない音楽を題材に、独自の手法でオーケストラを再現した音楽へのオマージュです。

犀

池田満寿夫
磨き込まれてブロンズの地色を出している部分がサイのシンボルを連想させます。黒く着色された部分には、陶芸にも造詣が深い作者が、その技法を原型作りにも取り入れた、粘土をこすりつけたり、削り取った跡が見られます。
風の奏でる音楽

風の奏でる音楽

松本秋則
高さ8㍍のステンレスの柱にある大小さまざまな16個の四角いフレーム。枠によって長さや本数が違うアルミニウム製のパイプがつけられていて、風に揺られて“カランカラン”という音の出る仕組みになっています。

マイ・スカイ・ホール(天をのぞく箱)

マイ・スカイ・ホール(天をのぞく箱)

井上武吉
高さ18㍍もの4本の柱から吊り下げられた球体を見上げると、今まで見ることのできなかった不思議な景色が広がります。大宇宙を眼前の小宇宙に凝縮して封じ込め、あたかも天をのぞいているかのような空間を創造しています。
記憶の木

記憶の木

眞板雅文
直径6㍍の丸い台座から3本の太い幹が大空に伸びています。上部に配置された面ごとに塗り分けられた逆ピラミッド型のパーツの表面を伝った雨水が台座の中心にくり抜かれた円の中に落ちる仕組みになっています。

連態 95-1

連態 95-1

吉本義人
ランダムに切断されて曲げられた鉄板が二つの大きな物体をつないで一つの造形となっています。“連態”は「連続する形態」を意味します。作品の最終的な形を想定せずに制作することで、新たな空間が生み出されます。
不可思議な仲間たち

不可思議な仲間たち

ニコラス・ポープ
黒く塗られたさまざまな形の木を組み合わせた不思議な造形です。アフリカのマコンデ族の木彫り彫刻や抽象的な表現方法など伝統的な風習に強い影響を受けて、このような象徴的な作品がつくられました。

複揺

複揺

水井康雄
この作品は7㌧半もある水成岩で作られていますが、ゆらゆらと揺れ動くリズミカルな曲線で構成されたフォルムからはその重さを感じさせません。この形態は、発泡スチロールで立体的なデッサンをすることから生まれました。
東のウサギが西のウサギに会いにゆく

東のウサギが西のウサギに会いにゆく

藤原吉志子
見た目はかわいいウサギというメルヘンタッチな作品です。しかし、この作品はベルリンの壁崩壊に歓喜した作者が、それを題材に取り入れ、全世界の平安を強く願う思いが込められた平和のためのモニュメントなのです。

イヴ

イヴ

アレクサンダー・リーバーマン
ダイナマイト爆発により偶然作られた上のタンクのへこみは、女性を象徴的に表しています。ニューヨークのストームキング・アートセンターに展示されている「アダム」と対をなす作品です。
曲面における位相空間

曲面における位相空間

榎本康三
ステンレスの鏡がカーブを描いている作品です。外面には周囲の風景がゆがめられた虚の空間が映し出されています。内部に足を踏み入れると、四方に映る自分の意外な姿が見られる体験型の彫刻です。

解体された柱

解体された柱

フェルナンド・ゴンザレス・ゴルタサル
高さ10㍍、重さ10㌧にも及ぶこの作品は、直線を基調としたフォルムに曲線が絶妙なアクセントになっています。まっすぐに天に向かう姿からは作品のもつ力強さが伝わってきます。
山景(中間領域、二つの箱、逆ピラミッド接触)

山景(中間領域、二つの箱、逆ピラミッド接触)

山本衛士
「平面の地図を立体的にしたらどうなるのだろうか?」という発想から生まれた作品です。等高線は薄い鉄板の積み重ねに、山や谷は逆さピラミッドや円筒になってその存在を現しています。

Flying Object(隠された形)

Flying Object(隠された形)

岡本敦生
荒々しい自然のままの大きな石の上に磨き上げられた800㌕の円盤がのせられています。その円盤内部はくりぬかれ、ヤジロベエの原理を応用した連結器が仕込まれ、風を受けるとゆらゆらと揺らぐ仕組みになっています。
空相

空相

関根伸夫
磨き上げられたステンレスの角柱に重さ3㌧を超す自然石をのせた作品です。鏡面の柱は周囲の景色を映し込んで、石は軽やかに宙を浮遊しているかのような神秘的な空間を創り上げています。

両性をそなえたトルソ

両性をそなえたトルソ

フォティス
作者は人体のトルソを主題に数多くの作品を制作しています。ここでは、上下で女性と男性を組み合わせて、誇張や省略を大胆に用いる手法で、新しい人間像の表現を試みています。
ダイアモンド構造

ダイアモンド構造

後藤良二
81体の男性像をダイアモンドの分子構造に置き換えて作られています。両手足を思いきり伸ばしがっしりと結合し支えあいながら大空に向かっていく姿は、健康的で力強く、希望の未来へと羽ばたいているようです。

スズメヲウツノニタイホーヲモチダス

スズメヲウツノニタイホーヲモチダス

ベルンハルト・ルジンブール
鉄という素材に魅せられた作者が、太い鉄骨や鉄板を自在に操り完成させた巨大な大砲は、1970年の大坂万博に出品されました。 遠くの山々にこだまする轟音が聞こえてきそうな迫力のある作品です。
暦(こよみ)

暦(こよみ)

杉山惣二
古代ギリシャの彫刻のように古拙な微笑みを浮かべて直立する7人の男女。そこは神殿のように幻想的で悠久の時間の流れが感じられます。自身の作った作品の中に入り込みたいという思いから、この作品を制作したそうです。

風のスイング

風のスイング

河崎良行
磨かれたステンレスを使い、風のイメージの形体化を試みています。回転や上昇運動を複合させた優美なフォルムは、内在する力が大空に向かって一気に放たれるような爽快感と強い風のエネルギーが感じられます。
豊穣への讃歌Ⅱ

豊穣への讃歌Ⅱ

外岡秀樹
端から端までが7㍍、重量は2㌧近くもある真ちゅうで作られた金色に輝く巨大なトウモロコシです。その存在感は圧巻で、豊かな実りを授けてくれた五穀の神への感謝の気持ちを最大限に表した造形といえるでしょう。

進化親類

進化親類

天野裕夫
頭にガマガエルをのせ、両腕に大きな魚を抱えた奇妙な男。グロテスクなのですが、どこかユーモアに溢れています。幼い頃から粘土遊びが好きだった作者が想像力豊かに作り上げた焼物彫刻です。
行列

行列

三木俊治
近づいて見ると細部が簡略化され、フォルムのみが人間だと認識できる造形です。しかし、全体をとらえると、人の集まりであることがくっきりと浮かび上がります。この表現方法は、具象彫刻に新風を吹き込み話題となりました。

仕事は自由をもたらすか?─ミイラとしてのアーティストの肖像─

仕事は自由をもたらすか?─ミイラとしてのアーティストの肖像─

イガエル・トゥマルキン
アウシュヴィッツの悲劇をピラミッド建設になぞらえて制作された作品。両端にはピラミッドと死体を意味する黒い山。双方を結ぶレールが敷かれ、トロッコには作家自身の顔から型を取って鋳造したミイラが横たわっています。
幻の宮殿

幻の宮殿

マルゴット・ザンストラ
直線と曲線を巧みに使い、大胆かつ繊細で不思議な空間を構成しています。内側を青に外側は白く塗られていて、直線と曲線、青と白、そして光と影のおりなすコントラストが幻想的な作品です。

平和のためのパイプ

平和のためのパイプ

ピーター・ローガン
アルミニウム製の竹で構成された作品は風によって優雅に動きます。日本の尺八をイメージした最先端のパイプは、風を受けて「ボー、ボー」という音が出る仕組みになっていて、目と耳の両方で楽しめる作品です。
逆転の確率

逆転の確率

安藤泉
「自然界と人間社会のバランス」をテーマに、日本の伝統工芸の鍛金という技法で動物作品を作り続ける作者が、サーカスの一場面を使い、現在の人間と自然、動物のあり方を問いかけています

Wind Dancer

Wind Dancer

関正司
自然の風を気持ちよさそうに全身に受け、髪をなびかせている少女。そのスカートは風により向きをかえます。写実的な具象にとらわれない作者が作り上げた新しい具象のかたちです。
 

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