展覧会・イベント情報
会場:ギャラリーⅠ
会期:4月27日(土) ~ 11月4日(月)
久保田博之「闘風」1986年 第1回ロダン大賞展 出品作品
美ヶ原高原美術館の野外彫刻コレクションは、大賞展という国際的な彫刻公募展の開催によって形成されてきました。このコンクールは彫刻芸術の普及、顕彰を目的として1979年、彫刻の森美術館の開館10周年を機に、抽象彫刻を対象とした「ヘンリー・ムーア大賞展」と具象彫刻を対象とした「高村光太郎大賞展」(後に「ロダン大賞展」に改称)を制定し、毎年交互に開催。さらには、それらを統合した「フジサンケイ・ビエンナーレ 現代国際彫刻展」へと受け継がれます。そして、各回の入選作品が財団の所蔵に加わりました。
1983年からは、この美ヶ原に舞台を移してその役割を継承することになります。以降、1995年にかけて合計12回が開催され、国内外63か国、延べ4,826名の作家から5,924点もの応募があり、入選作品は国内外30か国、370点にのぼります。
当館の屋外展示場には、そうした世界各国から寄せられた多彩な彫刻が集まっています。さまざまな地域や民族性に、アーティストの感性や精神が加味された作品。さらには材料も形もさまざまで、まさに世界を反映していると言えます。
本展では、その12回の公募展から各1点を選定して所蔵作品の一端を紹介します。屋外展示場での、世界の優れた美術を楽しむプロローグとなれば幸いです。
展示作品
1983年 | 第3回ヘンリー・ムーア大賞展 | 「エネルギー」 Energy | ローレル・ジョセフィーン・ダンスカム Laurel Josephine Dunscomb | アメリカ American |
1984年 | 第3回高村光太郎大賞展 | 「マルセラとその光」 Marcela y su Luz | フリオ・ロペス・エルナンデス Julio López Hernandez | スペイン Spanish |
1985年 | 第4回ヘンリー・ムーア大賞展 | 「ヒロシマ」 Hiroshima | ウンベルト・マストロヤンニ Umberto Mastroianni | イタリア Italian |
1986年 | 第1回ロダン大賞展 | 「闘風」 The Battle against Wind | 久保田 博之 Hiroyuki Kubota | 日本 japanese |
1987年 | 第5回ヘンリー・ムーア大賞展 | 「ヘンリー・ムーアへのオマージュ」 Homenaje a Henry Moore | セバスチャン(エンリケ・カルバハル) Sebastian(Enrique Carbajal) | メキシコ Mexican |
1988年 | 第2回ロダン大賞展 | 「双子座」 Geminis | ペドロ・セルバンテス Pedro Cervantes | メキシコ Mexican |
1989年 | 第6回ヘンリー・ムーア大賞展 | 「彼らはコロンブスを嘲笑した」 They Laughed at Columbus | ベンボー・ブロック Benbow Bullock | アメリカ American |
1990年 | 第3回ロダン大賞展 | 「対歌」 Antiphoual Singing | リウ・ジリン Liu Jilin | 中国 Chinese |
1991年 | 第7回ヘンリー・ムーア大賞展 | 「彫刻家の墓」 Sculptor's Grave | ハリトーン・アカラパット Haritorn Akarapat | タイ Thai |
1992年 | 第4回ロダン大賞展 | 「護られる女」 La Protégée | マリー=クレール・ドゥ・フィリッピ Marie-Claire De Filippi | フランス French |
1993年 | 第1回フジサンケイ・ビエンナーレ | 「群衆の一人」 One of the Crowd | マグダレーナ・アバカノヴィッチ Magdalena Abakanowicz | ポーランド Polish |
1995年 | 第2回フジサンケイ・ビエンナーレ | 「サーカスの未来」 Futur du Cirque | ソフィア・ヴァリ Sophia Vari | ギリシャ Greek |
スタンプラリー開催!
期間:4月27日(土) ~ 11月4日(月)
屋外展示場にあるスタンプを集めよう!
展示場右側(Aコース)と左側(Bコース)にそれぞれ6個のスタンプがあるよ。
全部見つかるかな?